【本を読むことの魅力を伝えたい】書店主フィクリーのものがたり

今回ブログ初めての投稿です!

2016年本屋大賞を受賞した”書店主フィクリーのものがたり”について。

 

著書はアメリカのガブリエル・ゼヴィン(Gabrielle Zevin)。2007年に刊行した「失くした記憶の物語」は2010年に日本で「誰かが私にキスをした」という題名で映画化もされている。

書店フィクリーものがたりは2014年にアメリカで刊行され、≪ニューヨーク・タイムズ≫のベストセラーリストにもランクインしている。

 

内容は、島で唯一の本屋の主人(フィクリー)の半生を描いた物語。

 小さな島の本屋の主人のフィクリーはお腹に命を授かった妻を交通事故で亡くし、自暴自棄になっていた。そんな時に現れたナイトリー・プレスの営業担当アメリアや本屋に置き去りにされていた幼子マヤと時間を過ごすうちに、妻を亡くした悲しみや見失っていた自分らしさを取り戻していく姿を描いている。

 

”本を読むという行為は本来孤独なものだ。けれど活字の海は果てしなくそこには豊かな海が広がっている”本書で記憶に残っているキーワードだ。

本は一人で読むものだが、私は寂しさやむなしさを感じたことはない。本の中には別の世界が広がっていて、あたかも自分自身がその世界に入り込んだように感じる。本の中に天真爛漫な主人公がいたり、大きな闇を抱えた主人公もいる。色々な世界に入ることができるのが本を読むことの魅力だと思う。

今回の書店フィクリものがたりは、本の魅力を伝えるだけでなく、感性を共有することの大切さも伝わってくる。フィクリーは妻をなくしてから孤独に本を読んでいた。そんな時に、アメリヤとマヤという本の魅力に取り憑かれた人たちが集まり、お互いの感性を共有してお互いの絆を深めていく。私はこれまで本は一人で読んで誰とも感性を共有してこなかった。この本を読んで、自分の感じたこと思ったことを誰かに共有したいという気持ちにさせてくれる。

フィクリーものがたりを読んで、本が魅せるどこまでも続いていくような地平線の世界と本の魅力を共有することによる実世界での人の広がりを感じられる。

あらためて、本の魅力を感じ、今後も本を読んで、感性を共有できる誰かを探していきたいと思う。

 

初めてのブログで読みにくいかと思いますが、自分自身の気持ちを書いてみました。

今後もできるだけブログを更新していきたいなと思っています。